アンテナ取替え
お疲れさま  住宅環境の都合でQRTを余儀なくされた後、日進市に土地を購入。
家の建築と同時に念願のタワーを建てて復活したのが1996年の秋。
無線の世界から離れていたため、RigもAntも何が良いかさっぱり分からず、ショップの勧められるままの設備(@7/21/28のロータリーダイポール、A14/21/28の3エレ、B50の6エレ)でとりあえず再開局しました。
トライバンダーはサイズが小さいため帯域が狭く、21/28ではダイポールと殆ど変わりないという期待はずれは当初からあったものの、CWの勘が戻るにつれコンテストでの成績は向上。
kWでの運用ができる環境ではないので「パワー勝負」から逃げ込んだQRP部門ながら、オールJAや全市全郡といったメジャーコンテストで『全国一位』を獲得するなど、初期投資以上の結果を出せたアンテナシステムでした。
月日の経つのは早いもので、再開から10年が経ちました。その間無線機は何度も入院しましたが、アンテナは、ベランダに144/430のG.P.を建て、1.9/3.5用にL.W.を張ったりと増強はしたものの、メインの3本のアンテナはそのままでした。
当初は7メガのSSBでも200Wのフルパワーで呼べば大体のパイルは抜けたのですが、最近はなかなか拾われないことが増えました。
またWARCバンドは下段のタワーに引っ掛けただけのI.V.(元々移動用に作ったもの)しかアンテナがありません。
再開10年を機に、タワーとアンテナのメンテナンスを計画しました。
ただ10年前は一緒に工事をしてくれた友人も私も寄る年波には勝てず、高所作業をする自信はありません。
情けない気はしましたが外注するしかなさそうです。
再開時以降お付き合いしている無線機屋さんに相談し、岐阜の業者を紹介してもらいました。
出番待ち
アンテナはどうするか?
現用アンテナをクリーニングしケーブルを交換するのをまず考えました。
これは一番安価で済みますがこの先のことも考え、思い切ってすべてのアンテナを一新することにしました。
これまでHomeからの運用機会の一番少ないWARCバンドと144/430そして進出準備中の1200のアンテナから検討に入りました。
50MHzは開局以来大好きなバンドでしたが、交信相手が激減している現状を考えてアンテナを縮小し、144/430のシングル八木を左右に設置することを考えました。
ところが、固定で使うアンテナにはシングル八木が見つかりません!
未知の世界へ挑戦する気持ちはあるものの、ビームをあきらめ1200でも使えるG.P.(X7000)に変更。
HFは7/14/21/28はコンテストで必須、そして10/18/24の強化が最大のテーマです。
しかしながら「○○バンド命!」のような集中力がなく、「あのバンドにも出たい、このバンドにも出たい」という八方美人・優柔不断タイプのため、多少性能を犠牲にしても多くのバンドをカバーすることを中心にアンテナ選定をすることになりました。
ロータリーダイポールと八木の2本で7〜28の全バンドをカバーするものを探しているうちに、ミニマルチから全バンドをカバーするアンテナが出ていたことを思い出しました。
7/10はダイポール、18/24は2エレ、14/21/28は3エレで動作するという「T-33Jr-WRAC-E2」というものでした。
電話でミニマルチの社長からレクチャー(?)を受け、丁度格安販売中だったこともあって導入することに決定。
縮小予定だった50もついでに4エレのHB9CVで決定。
X7000は地下鉄で大須アメ横から持ち帰り、ミニマルチのアンテナも宅配で到着。
12月2日、遂にアンテナ工事日を迎えました。
業者の方は3名。そのお1人から「木戸さんって、JAGのメンバーですよね?」と尋ねられました。
「?」と思いながら話を伺うと、何度も交信していただいているJE2BSJ内藤さんでした!
最後の雄姿これが見納め
撤去作業中
撤去中
撤去完了
全部なくなりました
まずは既設のアンテナの撤去。
こんなに大きかった? 流石はプロ。手際よく進み、あっという間に3本のアンテナが降ろされました。
自分はこのアンテナの分解に取り掛かりましたが、小さいと思っていたトライバンダーも下で見ると大きい!
組み立て中
10年前に友人と2人でよく上げたものだと感心すると同時に、アンテナ以上に劣化した自分自身に驚きました。
組み立てが進む様子を気にしながら出勤準備、新しいアンテナが上がった頃に家を出ました。

「家へ帰れば新しいアンテナが待っている」とうきうきしながら仕事をしていましたが、携帯電話に「GP以外はSWRが下がらない。暗くなったので帰る」との連絡がありました。
「何?!」

帰宅後アナライザでSWRを測定すると、HFは全バンド∞、50もバンド外で2位まで下がるだけで、バンド内はほぼ∞です。
アンテナの新旧比較どころか、電波が全く出せなくなりました。

アンテナの試用にと密かに楽しみにしていた翌日のコンテストもNG。
大ショックです。

翌週の水曜に調整に来ていただきました。
50MHzのアンテナ不調はマニュアルにも記載のあった「他のアンテナとの間隔不足」のようでしたが、HFは調整と言ってもアンテナ本体はに全く触る所がなく、HFと50のアンテナの間隔と上下の位置関係(角度)を変えるしかないようです。

「アンテナの高さや方向で変化しますが、とりあえずこれで使ってみて下さい。」と言われましたが、業者の方が帰った後測定してみると、HFは北東方向で1箇所SWRが1.5位まで下がる所があるものの、それ以外の方向ではまたも∞の世界。
50は相変わらずさっぱりでした。

下がる所があるだけましと考えて、とりあえずSWRの下がる方向に固定し各バンドに出てみました。

7/10/14/18で数局交信でき、何とか飛んではいるようでした。
しかし、回せないビームアンテナでは仕方がない。

なぜ方向を変えると極端にSWRが悪化するのか?

アンテナを回すと変わるので、屋根の影響は最初から考えられました。
しかし、7MHzや10MHzならともかく、6m位離れている屋根が28MHzで大きな干渉原因になるとはとうてい思えません。
BBSであれこれやっていたので、OM諸氏が見学に来られましたが、皆さん「これで屋根の影響が出るのは考えられない」とのご意見でした。
ANTの向きが関係し、が他のアンテナとの影響という観点に立つと、一番怪しいのはマストの根元につけているL.W.でした。
業者の方も「多分そうだろう」というのでエレメントを撤去しました。

50MHzは、X7000との間隔を空けることによりOKになりましたが、HFは相変わらずNG。
アンテナメーカーからは「組み立てミス」「ネジかコネクタの緩み」という指摘があり、可能性は低いと思いながら再チェック。
やはりそんなことはありませんでした。

タワーの上部ユニットがアースから浮いていることも見つかりましたが、真犯人とは考えにくく、実際アースをとっても結果はほとんど変わりませんでした。

こうなると完全に手詰まり状態。
業者の方も「もう一度検討してみる」と仰り、そのままの状態で越年することになってしまいました。

NYPもHFはSWRの下がる方に向けて使うしかありません。
これで完成? 50MHzだけは回転も可なので、HFのアンテナは通過型のSWR計を繋ぎました。
PWRを最小にしてSWR計で最良点を探すと・・・
どこへ回してもSWRが上がりません!

えっ

どういうこと?

狐につままれた気分でケーブルをアナライザに繋ぎかえると、
従来通り針は∞まで振れています。
再びSWR計経由で無線機に繋ぐと、IC775の内蔵ATUでチューニングがとれます。
たしかSWRが高いとチューニングできなかったはず。
7MHzでCQを出していた局を恐る恐る呼ぶと応答あり。

「???」
アナライザの誤動作だったのか?
現在
他のバンドを調べましたが、10MHzのSWRが2位と高めなこと以外はどの方向へ回しても全バンドで1.5以下でした。
アナライザのメーカへ問い合わせたところ、「ケーブルが拾った何かのデジタル信号をアナライザのアンプが増幅している可能性がある」との答えでした。
それが何なのか、他の事例はないかも尋ねましたが、それに対する解答は得られませんでした。
某局からは、「近所に北の大国のスパイがいて、そこから怪しい電波が出ている」という珍説まで頂きました。

お手上げ状態で上げた手の下ろす場が見つからないような結末でした。
謎は残るものの、今の所インターフェアも無く、電波はそこそこ飛んでいます。
3ヶ月ほど使った途中経過は、7MHzは2m程低くなり、エレメントが短くなった分飛びは悪い感触があり、10&18MHzは以前の逆Vと比べれば随分よく飛んでいます。(当たり前か?)
いずれにせよHBはCondxが悪いので現地点では何ともいえません。
50MHzは腐っても鯛、古くても6エレ。以前と比べ聞こえなくなりました。
覚悟の上とはいえ、少し寂しい。
144/430MHzは通常はほとんど出ないので不明。
オールJAである程度の結果が出るでしょう。

それにしても都合2社3台のアナライザすべてが同様の誤指示をしたのは謎のままです。


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